家の解体工事を考えているが、費用のイメージが分からない。すごく高額そう。。。追加でかかる費用ってあるのかな。
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いているのは、ハウス解体の代表の和田です。
名古屋・愛知・岐阜を中心とする解体業者で、私自身も職人として、毎日仲間の職人達と楽しく汗を流しております。
※記事は3分くらいで読み終わります。関連記事として 【失敗しない解体業者の選び方】、【見積書のチェックポイント】 を貼っておきました。
上記の費用事例であれば、建物の解体費用は(1)~(4)までが該当し、木造二階建て32坪の解体費用は約104.8万円(税別)となります。
そして、(5)~(12)までは付帯工事となり、その金額は約32.2万円(税別)で、建物本体と付帯工事の合計見積もり金額は137万円(税別)となります。
(※注意!あくまでも参考資料です。正式には現地調査のもとお見積りを依頼してください。)
対 象項 目解体費用合計金額 137万円(税別)
外壁や屋根などにアスベスト含有材が使用されていたり、敷地が狭くて重機やダンプが入れなかったりなど、作業環境によって解体費用が割高になる場合があります。
あくまで参考程度にしてください。
解体工事の現地調査が外観からしか判断できない場合は、室内の状態が確認できないので、不用品の処分も別途お見積りとなります。
なるべく初めから解体工事に関わる費用をすべて分かっておきたいなら、可能な限り建物内部まで見てもらった方が間違いありませんね。
お客様からすると、万一の追加費用のことや除外項目については、事前にしっかり説明をもらいたいですよね。
そんな心遣いのできる親切な解体業者を見つけましょう。
本記事の内容
・家の解体工事にかかる費用を、分かりやすく解説
・見積書には含まない【除外項目】について
作業環境や撤去物の量によって費用は異なりますが、ご自身の物件に類似した費用事例を知ることができれば、「これくらいの費用は必要かもな」と、少し心の準備ができると思います。
タップできる目次
家の解体工事にかかる費用について
インターネット上の解体工事業者や一括見積もりのホームページなどで、【坪単価、㎡単価】という表現を見かけます。 建物の大きさにその単価をかけると費用の計算ができるわけですが、非常に大雑把は表現のため要注意です。
解体費用に単価の表記を目にしたら、建物の解体工事以外の付帯工事や下記のような条件が含まれるのか、それとも別途なのかに注目してください。代表的な解体費用の事例
建 物 | (1)~(4) | 104.8万円 |
---|---|---|
付帯工事 | (5)~(12) | 32.2万円 |
木造二階建て解体工事32坪の費用事例です
【実際の見積書】木造2階建て36坪の例
対象項目数量単価金額(円)合計金額137万円(税別)対象 | 項目 | 数量 | 単価 | 金額(円) |
---|---|---|---|---|
仮設足場 | (1)足場、養生シート | 120㎡ | 800 | 96,000 |
解体工事 | (2)木造2階建て解体処分 | 32坪 | 26,000 | 832,000 |
(3)乗入れ鉄板敷 | 1式 | 30,000 | ||
(4)重機回送費 | 1式 | 40,000 | ||
(5)現場管理費 | 1式 | 50,000 | ||
付帯工事 | (6)ブロック塀撤去処分 | 12㎡ | 3,500 | 42,000 |
(7)フェンス撤去 | 10m | 20,000 | ||
(8)カーポート撤去 | 1式 | 30,000 | ||
(9)庭木伐根 | 8㎥ | 8,000 | 64,000 | |
(10)庭石撤去 | 3t | 9,000 | 27,000 | |
(11)室内不用品 | 6㎥ | 9,000 | 54,000 | |
(12)物置撤去 | 1式 | 25,000 | ||
(13)浄化槽撤去 | 1式 | 30,000 | ||
(14)井戸埋戻し | 1式 | 30,000 | ||
合計金額 | 137万円 |
また、インターネット上では【一式〇〇万円】【坪単価1.〇万円】などという極端に安価で、後から追加請求・・・なんてこともあるようなので、
ホームページ上の安すぎる坪単価【激安・格安】表現には必ず裏があると思って、十分に気を付けてください。
見積書には含まない【除外項目】について
解体工事の見積書には、特記事項として通常は除外項目が記載されます。つまり、お見積書には含まれない項目のことで、主に下記3点があげられます。- 地中埋設物
- 頑丈な建物の基礎コンクリート
- 家屋内の残置物(不用品)
地中埋設物とは
地中埋設物とは地面の中に埋まっている物のことですが、お施主さん(発注者)と解体業者(施工業者)の両者が認識のないものが対象になります。(杭、井戸、昔の建物の基礎の残骸など) お見積調査の時は、通常は家が建っている状態で、地面の中にどんな物が埋まっているかは目視では確認できませんので、万一出てきた場合には、撤去するのかどうか判断が必要になるのは仕方ありません。とはいえ、後から請求されるのは要注意です。
万一の地中埋設物の可能性があるお話や、出てきた場合の連絡の流れ(必ず写真と電話報告、撤去の見積金額⇒お客様の現地確認)などは、事前に十分説明を受けましょう。頑丈な建物の基礎コンクリートは別途費用かかります
通常の【木造住宅】の基礎コンクリートは、布基礎の場合がほとんどです。 この基礎がべた基礎(一面にコンクリートが打設してあるもの)の場合は、コンクリートを砕く工程が発生するし、重機がもう一台必要となる場合があるため、その分の別途費用がかかります。 解体工事の現地調査では外観から判断する場合、床下の状態までは確認できない場合がほとんどです。 したがって、お見積書には別途記載する必要があります。家屋内の残置物(不用品)
まとめ:費用事例を知って、親切な解体業者さんを探しましょう
いかがだったでしょうか。 今回は解体費用の代表的な事例を現場写真と、実際の見積書をもとに解説しました。 では、下記にまとめておきます。- 費用は何にいくらかかるのか、費用事例を知る
- インターネットの費用事例は参考程度にしましょう
- 極端に安価な解体業者は慎重に判断しましょう
- 別途項目や追加費用については、事前にしっかり説明してもらいましょう