![駐車場をつくる工事で失敗しない4つの注意点【施工のプロが解説】](https://house-kaitai.com/blog/wp-content/uploads/2021/03/LICP110020_n01_l.jpg)
- 駐車場をつくりたいけど何から始めればいいの?
- 注意するべきことがあれば知りたい
- 具体的な事例もあれば参考にしたい
駐車場づくりって、いざ考え出すと何から手を付ければいいの分かりにくいですよね。一度つくるとやり直しが難しいので、事前にしっかり打ち合わせが必要です。
ここでは駐車場の基本的な注意点4つと、参考になる具体的な事例も合わせてお伝えします。
私たち業者がいつもお客様へご説明する基本的な考え方なので、失敗することなく満足いく駐車場工事を進めることができます。
タップできる目次
駐車場工事で考えるべき注意点4つ
使いやすい駐車場を考えるうえで、注意すべき点は4つあります。すべてを満たして【快適な駐車場】になるので、設計の段階で見落としがないようにすることが大切です。
- 駐車スペースのサイズ
- 車と人の動線
- デザイン
- プライバシー
駐車スペースのサイズ
駐車場の必要なスペースは、車のサイズをベースに考えます。
一般的には、長さ5m30cm、幅2m50cmくらいあれば、快適に駐車できて、ドアを開けて乗り降りもできる寸法としていわれています。
- 駐車スペースの計算方法
(庭ファン写真)
- 左右は60㎝の余裕が必要(車の幅+120㎝)
- 長さは80㎝の余裕が必要
- 2台駐車する場合、車と車の間は60㎝でオッケー
- 車の大きさを把握しましょう
(写真)車検証
車の大きさを把握するのに、分かりやすいのは車検証です。
車検証や車種の公式ホームページを見て、サイズの確認をしましょう。
国土交通省から、駐車場設計・施工指針がでております。興味のある方はぜひご覧ください。
https://www.mlit.go.jp/road/sign/kijyun/pdf/19920610tyuusyajou.pdf
車と人の動線
駐車所のスペースのことばかりに気をとられて、いざ完成してみると『あれっ!?』ってことがあるんです。【車と人の導線】を考えるために、6つのチェックをしましょう。
- 駐車の向き
- 乗り入れの傾斜
- ドア開閉のしやすさ(乗り降りスペース)
- 玄関までの距離(雨)
- 郵便ポストとインターフォンの位置
- 来客のこと
- メーター器や排水溝の位置
- 駐車の向き
以外と難しいのが、車庫入れです。車の進入角度によっては、スペースに余裕がないと駐車が難しくなります。
- 乗り入れの傾斜
車を車庫に乗り入れるときに、傾斜がキツイと駐車しにくいですよね。場合によっては、車の下をスルこともあります。
- ドア開閉のしやすさ(乗り降りスペース)
駐車するスペースをみて、工事をしてしまった場合によくある事例です。小さなお子様がみえる場合などは、とても不便に感じますのでご注意ください。
- 玄関までの距離(雨)
駐車場と玄関の位置って、とても大事です。なぜなら遠いと不便だからです。また夜の暗い中を長い距離歩くのは安全面からも心配です。
- 郵便ポストとインターフォンの位置
駐車場のリフォーム工事では、玄関前の古い門などを撤去して駐車場にした場合に、後から『あっ、ポストとインターフォンが…』なんてことも。漏れがないようにチェックしましょう。
- 来客のこと
生活が始まると、来客がみえる場合もあると思います。できればアプローチにはスペースの余裕をもって、来客があったときにそのまま車が乗り入れられるような駐車スペースのことも考えておきましょう。
- メーター器や排水溝の位置にも注意!
意外に多いのが、水道メーターの器の上に、車が乗ってしまうような設計です。水道検診が来たら、車を動かさなければならず、とても不便です。
メーター器や排水溝は、エクステリア以前の建築の問題ですので、注意が必要です。
デザイン性
駐車工事は大切な駐車場を保管するスペースであり、家の中の重要なパーツなので、デザインもちゃんと考えたいとこです。
具体的な探し方は2つあります。
- WEBカタログ
- グーグルの画像検索
各エクステリアメーカーが出しているWEBカタログを参考にすることをオススメします。選りすぐりのデザイン性に優れた施工事例がたくさんのっているので、思わず『こんな駐車場にしたい!』っていうデザインが見つかると思います。
- オシャレな事例を参考にできる
- 予算組みの参考になる
- 門やカーポートなどパーツごとで選べる
- 様々なオプションを参考にできる
- オシャレな事例が多く見れる
家や外構とのデザインの相性も大切ですよね。そんなときは全体の施工事例がとても参考になります。『こんな風にしたい』という事例が見つかれば、イメージもとらえやすく、商品選びもスムーズに進められます。
- 予算組みの参考になる
実はWEBカタログには、商品の金額も入っております。なので、予算を組むのにもとても参考になります。
- パーツごとで選べる
例えば、カーポートや門まわりはどうしよう…なんて時に、駐車場まわりの商品も見ることができるので便利です。
アイテムごとにカーポートをつけるかどうか、悩む方は多いと思います。実に様々なデザインや仕様があるので、ぜひWEBカタログを眺めることをオススメします。
- 様々なオプションを参考にできる
メーカーや商品ごとに様々なオプションや機能を紹介してます。プラスαの情報収集にとても参考になります。
リンク)リキシル、三協、YKK
【参考になる事例を探す】のに、もう1つオススメな方法があります。
グーグルの画像検索です。
【駐車場まわり おしゃれ】というワードで画像検索した例です。
いろんな会社の施工事例が見れるので、先ずはイメージをつかみたいときに使うと参考になると思います。
プライバシー
駐車場は、お庭や玄関まわりのアプローチに隣接しているので、住まい環境をつくる重要な役割をしています。最低限のプライバシーを守りたい場合もありますよね。
プライバシーを守る方法は主に2つです。
- 外構工事
- 樹木
外構工事にもいろいろありますが、事例の多い目隠しのパーツをご紹介します。
- 目隠しフェンスと門柱ポスト
- 外構ブロック
- 仕切りフェンス
- 樹木
- 目隠しフェンスと門柱ポスト
山口様邸
- 外構ブロック
- 仕切りフェンス
- 樹木
どこを駐車場にしよう?場所別の注意点
駐車場は独立して存在することはありません。庭や玄関前アプローチなど、必ずどこかに隣接します。駐車場工事をするときは、その場所ごとに注意べき点がありますので、まとめました。
とくに駐車場を広げるリフォーム工事をする場合は注意してください。
庭と駐車場が隣接する場合
- 庭と駐車場の土間面の高低差
- 庭と駐車場の区切り【見切り】について
- 玄関までの距離
(写真2つ)
(グレー枠)
玄関前の注意点
- 車の乗り降りのスペース
- 雨水の排水(滑りやすい階段など)
- 車の乗り入れ角度
駐車場を施工するときの注意点5つ
駐車場を実際に施工するときは、私たち工事業者は5つのポイントに注意して施工をしていきます。
これらは私たち工事業者が見積り調査するときにチェックする項目です。
- 雨水の排水経路(水たまり防止)
- 地中埋設物の確認(配管・配線)
- 土の高さと土留め
- 周辺の基礎の根入れ深さ
- 重機や車両の作業環境
打ち合わせのときにちゃんと説明があるか確認してみると、その業者さんの施工に関する対応の良さが見えてきます。対応の良し悪しは【業者選び】の大事なポイントです。
見積り調査のチェックポイントに関しては、こちらの記事にまとめてあります。ぜひ参考にしてみてください。
» 参考:【名古屋・愛知】駐車場工事のお見積り調査【お約束と注意点】
まとめ:費用の相場や正しい手順を知って、良い業者を選びましょう
駐車場工事の費用については、物件によって様々なので、相場の情報が少ないのが現実です。
しかし、計画をたてるときは多くの費用事例を参考にして、費用の相場をつかむことは大切だと思います。ここでは豊和で施工した駐車場工事の多くの費用事例をご紹介しています。ぜひご参考ください。
» 参考:【名古屋】駐車場を広げるリフォーム工事の費用の相場と手順10選
駐車場工事で大事なのは、機能とデザインと強度です。そのための正しい4つの手順です。
- 外構の撤去工事
- 整地・転圧・メッシュ敷き
- 駐車場の土間コンクリート打設
- 駐車場工事の完工
お見積りを依頼するときは、業者さんを見るいい機会です。いろんな事例の費用の公開や、工事の注意すべきポイントなどをちゃんと説明してくれるかどうかを見極めましょう。
» 参考:【名古屋・愛知】駐車場工事のお見積り調査【お約束と注意点】